参考になればと思い記事にしました。
犬の白内障手術
白内障手術前
2020年12月ぐらいから2021年の1月にかけて左目の色が少し白く濁ってきました。
この時の犬の年齢は10歳半ぐらいです。
年齢的なものなのかどうかと心配して病院で診てもらったところ白内障と診断されました。
まあ人間も年取ってくると白内障になる人も多くなると思いますが、犬も同じですね。
この時から白内障の進行を少しでも遅らせるようにと目薬を差し始めました。
まだこの時まではあまり心配はしていませんでしたが、散歩しているとき変な所で用心したり、玄関の階段で立ち止まったりしていた行動を見ていると何か変な感じはしていました。
右目はまだ見えていましたが、この時はもう左目は見えてないと思われます。
目薬を差したにも関わらず4月にはもう一方の目も白く濁ってきました。
あまりに急激な悪化に、血液検査をしましたが正常値でした(白内障の原因のひとつに、糖尿病がある為)
でも5月には両目とも視力を失ったように思われます。
両目が見えなくなるまで半年も経っていない。
余りにも白内障の進行が急すぎるため、
夜寝て朝起きても何故見えないのか?
自分が何処に居るのか?
と、犬の方も戸惑っているみたいに見えました。
人間だったら説明すれば分かるけど犬の場合は分かるはずもない。
こんな姿を見ると胸が苦しくなってきます。
名前を呼んでも何処を見ているのか分からない目線。
おやつをすぐ近くにやっても何処にあるのか分からずいつまでも探し回っている姿。
部屋の壁・テーブルの脚に頭がコンコンと当たる音。
外では足を広げ這いつくばって動かない。
家の中での行動範囲もどんどん狭くなってきました。
こんな犬の姿を見ていると切なくなってこっちまで悲しくなってしまう。
夫婦もろもろ食欲もなくなって来ました。
犬のハウス・トイレ・水の場所は目が悪くなる前から変えずにそのままの配置に。
目が全く見えなくなってから1週間ほどで少しは慣れて来たみたいでしたが、でもこのままで良いのだろうかと考えてしまう。
この犬が死ぬまでこのまま目が見えないままだと思うと不憫でたまらない。
後何年生きるのか分からないがこのままで良いのか?
もう一度この世の中を見せてあげたい。
また一緒に散歩に行きたいと思うようになりました。
色々と話を聞いてみると以前は犬の白内障の手術は出来なかったようです。
知り合いに尋ねても普通はそのままの状態で生活していると言われました。
だから少しは諦めていました。
でも今はやろうと思えば手術出来る。
してやろうと思えば手術出来る。
でも手術をするにしても悲しいことに私が住んでいる所には手術出来る病院がない。
初めての診察
しばらくの間悩んだ末、
かかりつけ医の紹介で車で2時間余り掛かる距離までの病院へ診察に行きました。
病院で先生の話・・・
診察の結果、両目とも手術は出来ます。
でも、
犬にも体力的に負担が掛かる(全身麻酔・通院時間)
お金も掛かる(手術費用・通院治療費用)
もししなかった場合は合併症のリスクが高まり、
合併症にはぶどう膜炎、緑内障、網膜剥離、水晶体脱臼など。
ざっと見積もって60万円ほどかかると言われました。
やはり一番の問題は金銭面だと思います。
ちなみに私の場合は1回通院するだけで往復1万円ほど(高速代・ガソリン代)かかります。
人間ならともかく犬に、それもいつまで生きるか分からないのに!
でも手術の決断をした。
(術前検査で3万円ほどの出費)
(ペット保険に加入していた事も手術の決断の一つです)
白内障手術
2021/06/28
手術を始めてみると水晶体を支えている繊維が離断していて両目とも水晶体脱臼をしていたという事でした。
このため急激に目の色が白くなったと。
このままにしていると目から出血したりして痛みが激しくなるとのことで手術して正解でした。
基本的には水晶体摘出を行うという事で、手術は無事に成功。
でも正面を見る時は良いが、下を見る時見えにくいはずと言われました。
慣れてくると脳内で補正してある程度は分かるようになるみたいです。
術後は日帰りでも良かったのですが、少しでも犬の負担を軽くさせようと思い一晩入院させ翌日迎えに行きました。
手術代等諸々約57万円-21万円(ペット保険)=約36万円
ペット保険に加入していて本当に良かったと思いました。
飲み薬は1日2回、目薬は2種類で1日に4回差さなければいけない。
それに手術後はすぐ見えるようになるみたいです。
家の中での行動が大分変わり、少しずつですが行動範囲が広がって来ました。
術後目を触らないようにエリザベスカラーを付けているため水を飲みやすい位置に変えていましたが、
何の躊躇もなく飲みに行くのを見てホッとしました。
術後1週間目
2021/07/06
術後の経過を見てもらいに車で病院へ連れて行く途中、パーキングで休憩するとき車から降ろして歩かせてみると
チョコチョコと歩く速度が速かったので驚いてしまった。
目が悪くなる前の散歩を思い出しているかのように見えました。
(手術してからまだ散歩に出掛けていなかった)
こんな姿を見ると手術して本当に良かったとつくづく思います。
今日から飲み薬は無くなり、目薬は2種類1日4回は変わらない。
術後2週間目
2021/07/13
順調に回復して術後の経過も良く今日でやっと様子を見ながらですがエリザベスカラーを外すことが出来るようになりました。
でも少し眼圧が高めで今日からもう1つ目薬が追加され3種類、でも1日に4回のから2回へと目薬を差す回数が減りました。
エリザベスカラーも外れたことだし夕方久しぶりの散歩へ出かけたら、目が見えていた時の様に普通に散歩が出来ました。
特別のことではなく、この普通のことが出来るのが大変嬉しくなります。
どれくらい目が見えているのか分かりませんが、確実に見えています。
普通の生活が出来ればそれでいいんです。
体重を測ってみると1441g、普段の体重から100gほど減っていたのを思うとそれだけ体力を使ったのだろう。
よく頑張ってくれました。
術後1ヶ月目
2021/07/29
今日もいつものように少し早起きし、病院には朝8:30頃に到着しましたが、もうこの時点で15~16台駐車でる駐車場は満車状態。
予約していた甲斐もあって30分ほど待って診察することが出来ました。
術後の経過も良く今日からは眼圧を下げる目薬を1日2回だけになり、体重も大分戻って来て1515gになっていました。
後は3ヶ月後に眼圧を検査するという事で一安心です。